ハナウタカジツ

ハナウタカジツってこんな人
vol. 3

私たち家族について様々な人に紹介してもらうコーナーです。さて、今回はどんな人に紹介していただけるのでしょうか?

片山 和洋さんって

真面目なひと!
熊本の紹介者

石原 千尋さん

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片山さんとは、2017年4月にあった、春陽食堂さんのオープニングパーティーではじめてお会いしました。とても真面目な方で、ご自身の生業に対する熱量の大きさが印象的でした。その真面目さが、くだものの美味しさに表れているのだろうと思います。今までに頂いたくだものの中でいちばん好きだったのは、白桃。そのまま食べてしまうのがもったいなくて、少しでも長い間食べていられるようにと、ゼリーにしてみました。サイハテのみんなにも、とても好評でした。

今回の紹介者「石原 千尋」さんってどんな人?

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「好きなことをシゴトにする」のヒントは、日々の生活に潜んでいる。

好きなことでも、苦手な作業はもちろんあります。ただ、染織家としての仕事に関しては、その苦手な部分が「コンプレックス」にならない。壁にぶつかっても、人と比べて落ち込んだりすることなく作業ができる。それが、好きなことの中で、仕事にできるものと、そうでないものの違いだと思います。それから、「しつこさ」も必要。いまのアトリエが完成するまでは場所が整っていなくて、転々と場所を変えつつ作業をしていて、最高とは言えない環境でした。でも気付いたら、そんな状況の中でも、ここまでしつこく作り続けてきていました。「好きなことをシゴトにする」と言うと、派手で壮大なことのような気がしてしまうけれど、本当は、自分の日々の生活に潜んでいる、小さなことだったりするのかなと思います。

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自分の「好き」がつまった作品づくり。

いまは、オーダーを受けて、その人に必要なものを作って提供する、という形をとっています。相手のことをよく知らないと作れないから、作っていく中でその人との距離が縮まるのは嬉しいし、作ったものを使ってもらうことで、自分もその人のプロジェクトに関わることができるのも楽しいです。アーティストやクリエイターは、相手が望むものと自分のしたい表現のギャップに悩むこともあるけれど、わたしの場合、今のところ、自分らしい表現をさせてくれる人に出会えているので、幸せです。わたしの作品には、水玉模様だったり、藍や草木で染めた色だったり、わたしの小さな「好き」がぎゅっとつまっています。だから、つくるだけでも幸せになれるけれど、その「好き」をほかの人にも共感してもらえたときは、もっと嬉しいです。

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暮らしを大切にすることも、
作品づくりの一部。

もともと、「衣食住に必要なものを自分で作りたい」という思いがありました。だから、染織の仕事は、自分の日々の暮らしを良くしていくことでもあります。自分の暮らしと同時に、みんなの暮らしまで良くなればいいなという思いは、ハナウタカジツさんも同じなのではないかと思っています。暮らしを良くするためのものを作っているのだから、まずは、根本の自分の生活を大事にする。都会で、追い込みながらやるのが合う人もいるけれど、わたしには、サイハテののびのびした自由な環境の中で、たまには力を抜きながらバランスをとっていくほうが、合っています。サイハテでも走り続けることに変わりはないけれど、その途中で生まれるものの丁寧さが違う気がします。ルールもリーダーもない、「お好きにどうぞ」で成り立っている、自由なサイハテでの暮らしが、自分の作品にいい影響を与えてくれていると思います。

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いまワクワクしていること。

これからは、いまやっていることのボリュームを徐々に大きくしていきたいなと思っています。一緒につくる人でも、まわりで見守る人でも、手にとって買ってくれる人でも、とにかくもっと、自分の仕事に関わる人を増やしていきたい。だれかの得意なことを活かして、その人と一緒に作品をつくるような仕組みが作れれば、相乗効果が生まれて、さらに高い目標を立てて進んでいけるのでは、と期待しています。 これからも、自分の好きを大事にして、それをほんとうにいいなと思ってくれるひとの元に届ける、というように、いい意味で「生意気」にやっていきたいです。(聞き手・サイハテインターン/吉本 遥)

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今回お話をうかがったのは

石原 千尋さん

アパレルメーカーでの企画・デザイナー職を経験。旅先で染織と出会い手工芸の世界に魅了される。日本国内の染織工房を訪ねて周り、自身も織と染色を始める。2016年サイハテ藍染プロジェクトをスタート。2017年染織から生まれる素材をカタチにするライン”nui”をスタート。藍や植物を使った草木染めによる昔からの技術や色彩とポップな手描きの柄のミックスや手織りのテキスタイルをカタチにします。
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