就活? 教職? 演劇に打ち込むために上京を決意
大学で教育学部を専攻していたという小松野さん。卒業を目前にした春“教員採用試験も就職活動も自分の道ではない。チャレンジするなら今! ”と熊本を発つことを決めたそうです。上京後は“演劇一筋で食べていきたい”と〔劇団四季〕のオーディションに挑戦。「まず書類審査で1/4に絞られるのですが、そこに残れただけでも私にとってはラッキーそのもの。そこで挑んだ予選の場がたまらなく楽しくて! これなら本選はもっと楽しいんじゃないかってワクワクしながらオーディションに臨みました」。結果は見事合格。役者一本で生きる道を勝ち得たのです。
どんな現実も受け止める側の“姿勢”が大事
幼い頃から身体を動かすことや歌を歌うことが大好きだったという小松野さん。「大学も教育学部で、歌や踊りを本格的に習っていなかった私にとって〔劇団四季〕に入ってからは、まさに苦労の連続。すべての演目において初心者なんです。何かしらの専門分野があれば、確かに楽できる部分はあったかもしれません。けれども、今まで“運よく” 型にはまらなかったからこそ、自分の身体を自由に使ってミュージカルを演じることができるはずです。過去や環境は変えられないから、すべては目の前の現実を受け止める“姿勢”が大切だなぁと感じています」。