自立したい一心で選んだ
フラワーアレンジの道
若い頃から「とにかく自立した女性でいたかった」と言う高木さん。短大卒業後、トヨタの営業職として入社し、休日もないほど多忙な毎日を送ります。しかし、「これでは結婚して子育てもできない。何か技術を身に付けねば」と考え始めた時に出合ったのが花の世界でした。両親と「2年間だけ」という約束で上京し、講師資格を取得。帰熊後、熊本市の一等地にフラワーデザインスクールを立ち上げました。「当時は生け花が主流でフラワーデザイン自体が珍しく、なにそれ?と軽んじられることもしばしば。でも、自分の感性を自由に表現できるこの世界は私にはとても合っていたんです」。その後、ファッションやブライダルシーンが多様化するにつれ、フラワーデザインはどんどん進化を遂げていきます。高木さんの教室も、多い時には約200人の生徒さんを抱えるほどの盛況ぶりでした。